農水省内で原則Wordを使用するとする事実的一太郎禁止令が通知されました。
国産で信頼感厚く、昔から政府御用達のワープロソフト一太郎がなぜ禁止となってしまったのでしょうか。
元の原因は一太郎使用によるミスが農水省内で相次いで起こったこと。ニュースでは、一太郎の互換性に問題があったとされていますが、この記事ではさらに深堀して一太郎禁止令が出されたその理由についていろいろと考察してみました。
一太郎禁止令なぜ?その考えられる理由
理由①一太郎の互換性
農水省内では、最近一太郎使用による業務でのミスが相次いでいました。(Yahoo!ニュース参照)これを問題視した農水省が、業務では原則Wordを使うようにとする事実的一太郎禁止令を出したわけですが…。
このミスの原因というのが、どうやらニュースを参照する限り一太郎の『互換性』にあったようなのです。
農水省内で頻繁に起きていた法案ミスというのが、誤字脱字。
一太郎は校正機能に大変優れていると評価されているワープロソフトで、一部の人からは世界的ワープロソフトWordよりも優秀とまで言われています。
そんな一太郎を使用していて誤字脱字ミスが多発するというのは考えにくいですよね。
本当に互換性に問題があったのか疑問です。
理由②人的ミスが原因の可能性
今回の『一太郎禁止令ニュース』を見た人からは、人的ミスが原因なのにわざわざソフトを変えようとしているのではないか?という声も上がっています。
ニュースでは互換性が原因とされていますが、もしかするとソフトが原因ではなく人的ミスが原因である可能性も否定できません。
人的ミスの原因となり得るのは職員の肉体的・精神的疲労の蓄積です。
農水省の職員による職場の口コミを調べてみると「業務量が多い」「平日の残業時間が長い」といった評判も多く見受けられました。
業務量や残業時間の多い職場環境のために、精神的・肉体的疲労による人的ミスが多発してしまっているということももしかするとあるかもしれませんね。
理由③時代の流れを考慮
一太郎からWordに完全移行する一太郎禁止令が出されたのも、時代の流れを考慮した判断なのかもしれません。
一太郎は1985年に発売され、35年以上の歴史を持つ国産ワープロソフト。昔からあるソフトなだけに信頼が厚いソフトといえるでしょう。
そして、政府で導入されているワープロソフトも昔から一太郎が王道でした。
ただ近年は、世界的IT企業マイクロソフトが提供しているワープロソフト『Word』を導入する企業が非常に増えてきています。中央省庁でもWordを使用するようになり、「ワープロソフトならWord一択!」という印象も徐々に浸透しつつありますよね。
『一太郎』というキーワードで検索してみると、『一太郎 なくなる』『一太郎 廃止』などのキーワードが表示されます。Wordが主流になってきているだけに、一太郎の今後のサービス提供への不満を抱える人も少なくないようです。
一太郎による業務ミスが問題視されたのが、むしろ農水省にとってはWordに乗り換える良いきっかけとなったのかもしれません。
一太郎禁止令に似た現象は農水省内だけではなかった
一太郎禁止令に似た現象が起きたのは農水省内だけではありません。
2020年6月には、静岡県掛川市で一太郎の使用をやめてWordに統一するという動きがありました。今後の安定性を考えての判断だったのでしょうか。
静岡県掛川市だけでなく、個人や企業でも一太郎からWordに乗り換える動きが数年前から活発的になっています。
こういった動きを受けて、農水省内でもどこかしらのタイミングで一太郎からWordに乗り換えることを想定していたのかもしれませんね。
一太郎禁止令で懸念されるコト
一太郎禁止令で今後の業務で懸念されるのは、今後一時的にさらにミスが増えてしまう可能性があるのではないかということです。
互換性が本当にミスの原因だったのなら問題ありませんが、人的ミスが原因だった場合使い慣れていないソフトに乗り換えたことによりさらにミスが増える可能性も否定できません。この点については、心配している人も多いようです。
一太郎禁止令はなぜ出された?考えられる理由まとめ
一太郎禁止令がなぜ出されたのか?なぜ農水省内で一太郎使用によるミスが相次いでしまったのか?その考えられる理由をまとめてみると以下の通りです。
- 一太郎の互換性に問題があった
- 人的ミスが原因だった
- 時代の流れを考慮した
一太郎は政府御用達のソフトでしたが、Wordが主流になってきている現代で安定性を確保するために移行を検討せざるを得なかったのかもしれません。それにとどめを刺したのが農水省内で相次いで起こってしまったミス。
今後は農水省内だけでなく、政府全体で一太郎禁止令が通知されることもあるかもしれませんね。