最近新たに誕生した新しいハラスメントの概念、「TELハラ」。
職場で新入社員に電話を取らせることがハラスメントだとして、電話代行サービス「fondesk」が命名しました。
実際に行われた調査によって、TELハラがストレスだと感じる新入社員が66%もいることが分かっています。そして、TELハラでのストレスが原因でやめてしまう新入社員も少なくありません。
新入社員に電話応対をさせるのは業務の一環で決してハラスメントではない、という意見が目立っていますが、新入社員にストレスを感じさせない(ハラスメントだと感じさせない)ためにはどのような対策をすべきなのでしょうか。
この記事では、「なぜ新入社員は電話応対が苦手なのか」「TELハラと捉えられないための対策方法」などについてまとめています。
【TELハラ】なぜ新入社員は電話応対が苦手なの?
新入社員の電話応対はほとんどの会社で行われており、「新入社員が電話応対をすべきだ」という考えも定着しつつありますよね。
それゆえに、TELハラという名前に首をかしげる人も多いようです。
なぜ新入社員は、TELハラという言葉が誕生するほど電話応対が苦手なのでしょうか。
その原因について調査してみました。
スマホの普及による電話離れが影響か
スマホが普及していなかった時代は、電話機を使用して通話でやり取りをするのが一般的でした。
しかし、スマホが普及してからはLINEなどのチャットツールを通して文面でやり取りする場面が非常に増えています。今の若者は電話よりもチャットでのやりとりの方が身近なのです。
衝撃的ですが、中には電話機の扱い方すらわからないという若者も一定数いるようなので、その点でもスマホ普及による電話離れが大きく影響しているのでしょう。
【TELハラ】新入社員に寄り添った対策方法
新入社員に電話応対をさせることがハラスメントだとして命名されたTELハラ。新入社員が電話応対をストレスに感じていなければTELハラだと思われることはありません。
新入社員が電話応対時にストレスを感じないように、TELハラだと感じないようにするためにはどのような対策方法をとるべきなのでしょうか。
ここでは、その対策方法について紹介します。
基本的なビジネスマナー教育
電話応対以前の問題となりますが、はじめて社会に出る新入社員はビジネスマナーを知らない可能性があります。
顧客に対しどのように対応したらよいのか、そのマナーもわからないため余計に不安に思ってしまうのでしょう。
基本的なビジネスマナー教育がきちんとあると、新入社員も会社側も安心して業務にあたることができます。
丁寧なマニュアルと見本を用意する
電話応対を新入社員に任せるにあたり、丁寧なマニュアルと見本を用意できているでしょうか。
TELハラが話題になったネットのとある掲示板では、いきなり電話応対を丸投げされてしまった人などもいました。
何もわからないままに電話応対をさせられては、電話に不慣れな最近の若者なら当然ストレスに感じてしまうでしょう。
入社してすぐに任せるのではなく、しばらくは上司や先輩などの電話応対を実際に見て学ばせることが大切。
そして、丁寧なマニュアルと併せてよく応対する取引先のリストなどがあると、新入社員も安心して電話応対できます。
いつでもフォローするという安心感を与える
かかってきた電話全てを新入社員に丸投げするのではなく、何かあったらいつでもフォローするという社内の雰囲気も大切なポイント。
いつでもフォローするという安心感を新入社員に伝えることによって、ストレスや負担を抱えずに電話応対業務にあたることができます。
【TELハラ】適切な対策方法で電話苦手を克服させよう
新入社員が「これはTELハラだ」と感じてしまうことのないように以下のように適切な対策方法を行いましょう。
- 基本的なビジネスマナー教育
- 上司・先輩の見本を見せる
- 丁寧なマニュアルや顧客リストを用意
新入社員が電話を取らないという場合には、きちんと適切なフォロー体制が整っているかを今一度見直してみると良いかもしれませんね。